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ファミコンやお菓子…“昭和アイテム”が懐かしい祖母と孫の日常を描いた漫画にほっこり「現代を悲観しているワケではない」

情報提供:ORICON NEWS

懐かしい「ガム」にまつわるエッセイ漫画も『梅さんと小梅さん』より
 昭和50年代の秋田県を舞台に描かれた祖母の梅さんと孫の小梅さんとの日々を描いた漫画『梅さんと小梅さん』が人気を得ている。懐かしいおもちゃやお菓子を始め、古き良き日本の家族の物語に、「ほっこりする」「心温まる」と癒やされる人が続出。この漫画の作者であるホンマジュンコさん(@umetokoume)に昭和の良さなど話を聞いた。

【傑作集】ファミコンあるあるやお菓子他、懐かしい“昭和アイテム”が続々…祖母と孫のほっこり漫画

◆「自分が子どもだった頃の気持ちを思い出す」作業を大切にしている

――Instagramで描く心温まる『梅さんと小梅さん』のコミックエッセイが、多くの読者からの反響を受けていますが、最近読者の方から寄せられた印象的なコメントはありますか?

【ホンマジュンコ】 「老いてきた祖母につらく当たることも増えてきていたが、『梅さんと小梅さん』見るようになってから、昔の仲良しだった頃を思い出し、祖母にやさしくできるようになりました。今年その祖母が亡くなったが、入院中に素直に心から『ありがとう』という言葉を言えたのは、『梅さんと小梅さん』のおかげ」というメッセージをいただいたのは、とても心に響き、描いていて良かったと心から思えました。

――今年5月に2冊目となる『梅さんと小梅さんおばあちゃんとの春夏秋冬』が発売されました。読者の方の反響はいかがでしたか?

【ホンマジュンコ】 「1冊目に続き、2冊目もほっこり癒されて、何度も読み返している」「祖母に贈ると、『昔の私たちみたいだね』と喜びの電話をくれた」など、温かな感想を数多くいただいています。本をきっかけに家族との会話が増えたり、家族との時間をより大切に感じたというお話を聞くと、言葉にできないくらい嬉しいです。

――昭和の懐かしい光景が掲載されていますが、8月20日(はにわの日)には、「大好きな教育テレビ」とNHK教育テレビ『おーいはに丸』に出演していたキャラクター・はに丸王子と「梅さんと小梅さん」が描かれています。ホンマさんの思い出に残っているテレビ番組はありますか?

【ホンマジュンコ】 NHK教育テレビの番組はどれも大好きでした。あとは、当時は今のようにいつでもどこでも映画やドラマを観られる時代ではなかったので、『金曜ロードショー』や『日曜洋画劇場』など映画番組を家族で観ていたのはとても記憶に残っています。特に母が映画が大好きだったので、テレビの他に、実際の映画館へもよく連れて行ってもらいました。大人になってからもよく行きました。子どもの頃から映画をたくさん観たことは、間違いなく私の感情や作品制作に大きく影響していると思います。

――「怖かった昔のCMシリーズ」など、子どもならではの視点で描かれています。子どもである小梅さんを描く際に大切にしていることはありますか?

【ホンマジュンコ】 「子どもだったらどう感じるか」を考えるのではなく、「自分が子どもだった頃の気持ちを思い出す」作業を大切にしています。幸い幼い頃の記憶が鮮明なほうなので、その作業は私にとって難しいことではありません。

◆決して今の時代を悲観して“昭和”を描いているわけではない

――『ザ・ベストテン』(TBS系)をラジカセで歌を録音していたエピソードも描かれていますが、便利な時代でないからこその趣向を凝らした楽しみ方がありました。当時を振り返りいかがでしたか?

【ホンマジュンコ】 今思うと不便だったのかもしれませんが、工夫して過ごしたその時間まるごと、いい思い出になっています。今とても便利な世の中だと思って過ごしていますが、子どもたちが大きくなった時に、やはり現代の何かが「不便だったよねー」となるのか、ちょっと楽しみです。

――昭和の時代を体験した人より懐かしむコメントが寄せられていますが、いかがでしたか?

【ホンマジュンコ】 見て下さっているフォロワーさんの大半が、たぶん私と同じくらいの年代なのだろうなぁと思います。住んでいる場所や育った環境もさまざまなはずですが、年代が近いとやはり同じような記憶で共感していただけて、とっても嬉しいです。

――「ファミコンあるある」も懐かしかったです。ゲーム機も進化する一方で、ファミコンの懐かしいカセットがマニアの間で未だに人気を得ていまが、思い出のエピソードを教えてください。

【ホンマジュンコ】 私には3歳上のゲーム好きな兄がいたので、ファミコンは本当によくやりました。ファミコンのカセット、特に初期は、コンテニューや復活ができないものがほとんどでしたので、限られた回数のなかでどこまで進めるか、常に真剣勝負でした(笑)。

――『梅さんと小梅さん』で描かれている秋田のアイスといえば「ババヘラ」とのことですが、どういったものなのでしょうか?

【ホンマジュンコ】 ババ(おばあちゃん)がビーチパラソルの下、ドラム缶のような大きな容器に入ったアイスをヘラですくってコーンに盛りつけてくれるものです。ピンクと黄色の2色で、「○○味」というものではありませんが、甘すぎず、シャーベットのような爽やかな口当たりで、老若男女から好まれています。昔は国道や大きな道の脇でしか見かけませんでしたが、今は道の駅やイベント会場でも見かけます。お盆に車で秋田へ帰省する際は、途中で「ババヘラ」を食べられるのがとっても嬉しかったです。売っているおばあちゃんも気さくで、父とおばあちゃんが秋田弁で会話する様子を眺めるのも、心が温まってとっても好きでした。

――先日、駄菓子屋などで売られていた老舗玩具問屋の「ようかいけむり」が製造終了し、話題となりました。懐かしさと共に、子どもの頃に親しまれたお菓子やアイスなどがなくなっていく寂しさもあります。「梅さんと小梅さん」を描く際にどのようことを感じながら描きますか?

【ホンマジュンコ】 投稿の内容に関わらず、懐かしいものを描くと「あの頃はいい時代だった」「今の時代は悲しい」というコメントをたまにいただくのですが、私は決して今の時代を悲観して“昭和”を描いているわけではありません。あの頃にはあの頃の、現代には現代の良さが当然あり、今の子どもたちが大人になった頃には現代が“あの頃”となります。ですので、懐かしいものを描く時は、現代と比較せず純粋に「あった、あった! 懐かしい~」と当時の記憶と気持ちを思い出してもらえるように描くことを心掛けています。

◆自分が“子ども”だった頃の記憶や気持ちを表現できる話を大切にしている

――描く題材を決める際のポイントはありますか?

【ホンマジュンコ】 自分が“子ども”だった頃の記憶や気持ちを表現できる話であること。同年代の読者の方が共感でき、当時すでに大人だったご年配の方の気持ちにも寄り添える。そしてその様子はきっと、私たちの子ども世代には斬新に感じたり、ある点では昔と変わらず共感できたり、興味深いものになるのだと思っています。

――新型コロナウィルス感染症の拡大で、思うように行動ができないなか、ホンマさんの「今を大切に」「大切な人をちゃんと大切に」という言葉が心に響きます。

【ホンマジュンコ】 コロナ禍で「当たり前だと思っていたことは、決して当たり前ではなかった」ことや、大好きな人たちに日頃から「会いに行くこと」「気持ちを伝えること」の大切さを世界中の人々が感じたと思います。私の場合、それに気づいた時にはもう祖母を失ったあとでした。大好きな人との時間を大切にしていただけたらと思います。

――今後描いてみたいことはありますか?

【ホンマジュンコ】 コミックエッセイに分類されると、私と同世代や大人の方が主に楽しむものになるのかなぁと思っていましたが、お子さんたちにもたくさん読んでいただいているようなので、次は親子や家族で一緒に読めるような絵本を描いてみたいです。

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