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将棋

第78期名人戦七番勝負 挑戦者・渡辺明王将-豊島将之名人 第6局の5

楔 観戦記・山口絵美菜

 豊島の前傾が深くなる。思わしくない変化でも見つけたのか、ぐっと脇息(きょうそく)に身を預けて頭を抱えた。脳内を幾千の読みが駆けていく。

 第一感は[後]5五歩だが渡辺の読みは[先]6四歩[後]同銀[先]4五金[後]6五銀[先]3四金。互いに囲いを切り崩しにかかる展開で、一気に終盤へと突入しかねない。「この辺で封じ手にして一晩考えようかと思った」と渡辺、「([後]5五歩は)選びにくい」と豊島。封じ手まで2時間を切った。廊下に降り注ぐ光が黄金色へと輝きを変える。

 豊島はすっと駒台に手を伸ばし、8八へたたいた。強手。(1)[先]8八同玉は[後]4五銀の王手角金取りが激痛。(2)[先]8八同金は[後]5五歩[先]5七金[後]6五桂[先]6七金[後]5六歩[先]同金[後]8六歩[先]同歩[後]同飛[先]8七歩に[後]7六飛で王手金取りの十字飛車がかかる。いずれも対処が難しいため控室では[先]6四歩が本命視されていたが、渡辺は[先]7七桂と跳ねた。検討陣が「桂!…

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