グノシー虚偽広告問題 識者「広告主でさえ把握できず」「消費者軽んじすぎ」

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グノシーの完全子会社「ディグウェル」が制作した虚偽広告。シミが消える効果をうたった医薬部外品の広告で、これを作った元アルバイトライターによると、「ビフォーアフター」の画像は韓国のサイトから無断で借用し、つけられているコメントも架空だという
グノシーの完全子会社「ディグウェル」が制作した虚偽広告。シミが消える効果をうたった医薬部外品の広告で、これを作った元アルバイトライターによると、「ビフォーアフター」の画像は韓国のサイトから無断で借用し、つけられているコメントも架空だという

 スマートフォン向けニュースアプリ大手「Gunosy(グノシー)」(東京都港区)の完全子会社「digwell(ディグウェル)」が虚偽広告を制作、配信していた問題が毎日新聞と調査報道グループ「フロントラインプレス」の取材で3月に明らかになり、東京都薬務課はその後、医薬品医療機器法(薬機法)違反があったとしてグノシーに再発防止を求める行政指導を行った。この問題をどう受け止めたらいいのか。広告の問題に詳しい福井誠・武庫川女子大教授(経営学)と水野由多加・関西大教授(広告論)に聞いた。【統合デジタル取材センター/フロントラインプレス】

「複雑なネットワークに虚偽の入り込むすきま」福井誠・武庫川女子大教授

 そもそも広告は消費者に最適なモノを届けるためにある。インターネットの発達で広告掲載の効果がそれまでより明確に計測できるようになり、広告掲載から購入の過程までが可視化された。革新的で良いことだが、弊害もある。

 今回問題になった広告は、ターゲティング広告と呼ばれる。インターネ…

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