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異変のシグナル

大気汚染での健康被害、今もなお

 <くらしナビ・環境>

 自動車の排ガスによる大気汚染が原因でぜんそくを発症したとして、患者が国や自動車メーカーに全国一律の医療費助成制度の創設を訴えている。高度経済成長期に日本各地で頻出した大気汚染は、対策強化により近年は改善しているとされるが、実態はどうなのか。

 ●医療費が家計を圧迫

 東京都練馬区の進藤光子さん(76)は3年前から気管支ぜんそくを患い、駅の階段を上りきることができなくなった。約30年前から暮らす自宅は、車の交通量が多い二つの都道に囲まれており、大気汚染以外に原因は考えられないという。長女里江さん(48)も幼少期から同じ病に苦しむ。

 都内の大気汚染を巡ってはかつて、ぜんそく患者らが車の排ガスで健康被害を受けたとして国や都、自動車メーカーなどに損害賠償を求める裁判(東京大気汚染訴訟)を起こした。2007年に和解が成立し、都は08年、患者の医療費自己負担分を全額助成する制度を設けた。ところが、都やメーカーなどが拠出した計約200億円の財源が底をついたことから14年度末で18歳以上の新規認定を打ち切り、認定患者の医療費も18年度か…

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