メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

女の気持ち

最後の一夜 北九州市門司区・甲斐嘉子(85歳)

 8月10日夜10時、けたたましく電話が鳴った。病院から? 口には出さないが、娘と私は顔を見合わせた。「状態が悪いのですぐに来てください」。私は何も持たず、娘と孫を待たずに家を飛び出した。

 病院はすぐそこ。日ごろ、つえをついてよたよた歩く私が何でこんなに速く歩けるのかな。看護師さんの案内で個室に入ると、夫は酸素マスクを装着。呼吸が急で苦しそう。

 「父さん、大丈夫?」。遅れて入ってきた娘と孫も「じいじ、大丈夫?」。何とむなしい声掛け。大丈夫なわけがない。

この記事は有料記事です。

残り353文字(全文581文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. トヨタ東富士工場閉鎖 OBから惜しむ声「あんなにいい場所なのに…」

  2. 「ホテルの明細書あれば1000万%アウト」 桜前夜祭の野党ヒアリング詳報

  3. 桜を見る会「前夜祭」そもそも何が問題だったのか? 捜査の行方は?

  4. 高級車 ジャガー、ベンツ、レクサス「売らない店」の理由

  5. 株価バブルは崩壊間近

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです