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「香港の自由のため闘えてうれしい」 報道への圧力強まる中、見せたりんご日報の心意気

毎日新聞のインタビューに応じる黎智英氏=2020年9月22日午前(オンライン取材の映像を撮影)

 中国政府が統制を強化する国家安全維持法(国安法)が6月末に施行され、8月には「蘋果(りんご)日報」創業者、黎智英(れいちえい)(ジミー・ライ)氏(71)が逮捕された香港。地元メディアの間では「1国2制度で保障された報道の自由が侵害されている」と反発が強まる。その一方で、強硬な香港当局の対応に萎縮ムードも漂う。メディアへの締め付けはさらに強まるとみられ、香港駐在の海外メディアも危機感を強めている。

 警察は黎氏を逮捕した際、約200人態勢で蘋果日報の編集局を家宅捜索した。黎氏は「メディアに『注意深く書かなくてはいけない』と感じさせることを狙った」と指摘する。実際に、ある香港のフリージャーナリストは「次は自分が逮捕されるかもしれないとの不安は常にある」と語る。

 取材現場での圧力も強まっている。香港記者協会(会員約640人)は、国安法施行前に会員を対象に調査を実施。回答した222人のうち63%が、警察から強烈な光を放つライトを向けられたり罵倒されたりするなど「暴力的な対応を受けた」と答えた。

 国安法施行後は、取材中のネットメディア記者らが新型コロナウイルス対策を理由とした集会禁止令違反で罰金刑を受ける例が相次ぐ。だが「立場新聞」など新興の民主派系ネットメディアも蘋果日報と共に政府批判を続ける。

 いら立つ親中派からは「政府に登録した記者だけに取材活動を許可すべきだ」との声も上がり始めた。中国政府が7月に香港へ設置し…

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