暑いのにスーツ、はみ出たシャツ…特殊詐欺、逃がさない 成果上げる埼玉県警越谷署

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特殊詐欺のプロジェクトチームで活動する福島一輝巡査。「受け子」が待機していることがあるといい、公園でも目を光らせる=埼玉県越谷市で2020年9月10日午後3時5分、成澤隼人撮影
特殊詐欺のプロジェクトチームで活動する福島一輝巡査。「受け子」が待機していることがあるといい、公園でも目を光らせる=埼玉県越谷市で2020年9月10日午後3時5分、成澤隼人撮影

 特殊詐欺事件を未然に食い止めようと、埼玉県警は、現金やキャッシュカードを被害者から受け取る「受け子」とみられる不審者への職務質問に力を入れている。予兆電話のあった地域に集中的に捜査員を派遣し、8月末現在、職務質問で受け子や出し子74人を検挙。県内で最も被害が多発する越谷署では専門チームを立ち上げ、若手の警察官が街頭警戒で1カ月に3人の受け子を見つけるなど、成果を上げている。【成澤隼人】

 今年の同署の特殊詐欺被害は38件8847万円(9日現在)で、件数、被害額ともに県内全39署でワースト。被害を1件でも減らそうと、今年、各課の若手署員を中心としたプロジェクトチームを結成。戸別訪問や現金自動受払機(ATM)付近の警戒、不審者への職務質問に取り組んでいる。

 地域課の福島一輝巡査(24)は普段は交番勤務だが、8月からチームに参加し、検挙活動に従事している。8月3日夕、東武伊勢崎線北越谷駅周辺を私服で警戒していると、20代前半の男性が電話をしながらうろついている姿が目に留まった。その日は厳しい暑さにもかかわらず、上下スーツ姿で、ネクタイを締めていたところに違和感を感じた。

 「職務質問に協力してもらえますか」。警察手帳を見せ、穏やかに声をかけると、男性は素直に調べに応じた。先輩の応援も得ながら所持品を確認すると、かばんからは犯人グループが予兆電話をかけたとみられる住所が記されたメモが見つかっ…

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