国連総会(193カ国)は21日、1945年の国連創設から今年で75年になるのを記念するハイレベル会合を開いた。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)などをめぐり米中対立が激化する中、「多国間主義は選択肢ではなく、不可欠なものだ」と強調する宣言を採択した。
グテレス事務総長は演説で、気候変動や貧困の拡大、核軍縮の遅れなど「多国間の問題は余るほどあるのに、多国間の解決策は不足している」と指摘。「(世界の)人々は国連が試練に打ち勝つことを期待している。全加盟国が責任を負っている」と述べ、国際協力の重要性を訴えた。
各国代表の演説で、米国はトランプ大統領もクラフト国連大使も参加せず、ワシントンで同日午前に行われた新たなイラン制裁の発表に出席。代わりに演説したシャレ国連次席大使代理は、中国を念頭に「国連は独裁体制に対して脆弱(ぜいじゃく)だ」と不満を示した。
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