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SUNDAY LIBRARY

小林 聡美・評『人生論 あなたは酢ダコが好きか嫌いか』『ぼくは犬や』

◆『人生論 あなたは酢ダコが好きか嫌いか』佐藤愛子・小島慶子/著(小学館/税別1000円)

◆『ぼくは犬や』ペク・ヒナ/著(ブロンズ新社/税別1400円)

 猛暑の続いた8月は、3週間ほど長野県でドラマの撮影をしていた。毎日の検温、手指消毒、マスク装着、差し入れは個別包装の物のみ、などこちらの世界も新しい体制になっている。俳優たちも、本番以外はフェースシールドやマスクをする。今回のロケも、基本的に日常の食事は朝昼晩お弁当、外食禁止、飲み会禁止、という徹底した体制だった。こんな暮らしが一生続くわけではない、と辛抱できたが、ビジネスホテルの小部屋で、ひとりお弁当を食べる夜の一抹の虚(むな)しさ。とはいえ、部屋でセリフを覚えるための時間も必要だったのだが。おかげで、日中顔を合わすスタッフや共演者たちとのコミュニケーションが、とても貴重で幸福なことだと気づくのだった。

 自由闊達(かったつ)にコミュニケーションをとる方法は、何も直(じか)に顔を合わせることだけではない。『人生論 あなたは酢ダコが好きか嫌いか』(佐藤愛子・小島慶子)は、往復書簡というかたちの親密なやりとりが織りなす人生論。年の差50歳という2人が交わす書簡は、夫婦のこと、世の中のこと、人生のこと。とりわけ興味深いのは、小島さんがぶちまける夫への憤懣(ふんまん)たる思いと、それに返信する佐藤さんのや…

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