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SUNDAY LIBRARY

岡崎 武志・評『心は孤独な狩人』『目の見えない私がヘレン・ケラーにつづる怒りと愛をこめた一方的な手紙』ほか

◆『心は孤独な狩人』カーソン・マッカラーズ/著(新潮社/税別2500円)

 愛読書を翻訳してきた村上春樹が、「将来のために大事に金庫に保管しておきたい」作品(訳者あとがき)とし、ついに手掛けたのがアメリカ文学の名作として名高いカーソン・マッカラーズ(1917~67)『心は孤独な狩人』。

 72年に河野一郎訳で新潮文庫に同タイトルで入り、映画化もされていたがその後絶版。長らく復刊もなく古書価は5000円以上となる。あとがきで村上も触れるが、「啞(おし)」をはじめ「現在では不適切な表現」があるためか。

 南部の小さな町、宝石店に勤める「啞」のギリシャ人ジョン・シンガーが主人公。彼が下宿する家は14人が住む大所帯で、大家ケリー家のミックは多感で繊細な少女(著者の分身)。何もかもわかりすぎて、そのことではちきれそうになる。

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