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毎日新聞経済面に連日連載の経済コラム。経営者や経済評論家らが独自の視点で、経済の今とこれからを展望する。

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判事の死、始まる仁義なき戦い=東洋大学国際学部教授・横江公美

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 大変な事態である。米連邦最高裁のルース・ベイダー・ギンズバーグ判事が87歳で亡くなった。外国人の私ですら「どうして今?」と絶叫しそうになった。

 働く女性の黎明(れいめい)期を切り開き、金字塔を打ち立てた彼女の死は、大統領選にもインパクトを与えている。トランプ政権になってから、彼女の病状は最大の政治的関心事としてCNNで報道されてきた。彼女の後継者をトランプ大統領が指名することになると、最高裁のバランスは崩れ圧倒的に共和党が強くなるからだ。

 最高裁判事は定年がなく終身制だ。大統領に任命権があるので、通常は自分が指名された政党の大統領の時に引退を表明し、席を譲っていくが、突然亡くなると党派のバランスが崩れる。2016年大統領選で共和党がトランプ氏支援に力を入れた最大の理由は、共和党が指名した最高裁判事が同年2月に亡くなり、その椅子を失わないようにするためだった。

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