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けがから復活を期す慶応大・佐藤投手 「神宮のマウンドに立ちたい」

学生生活最後の秋季リーグ戦を前に、投球練習に励む慶大の佐藤宏樹投手=横浜市の慶大グラウンドで2020年9月16日午後5時半、上鵜瀬浄撮影

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 東京・神宮球場で19日に開幕した東京六大学野球秋季リーグでけがからの復活を目指す左腕がいる。1年時に最優秀防御率に輝いた慶大の佐藤宏樹投手(4年・大館鳳鳴)だ。180センチ、80キロから最速151キロの速球と落差の大きいスライダーを繰り出す。プロを志望する佐藤投手は、学生生活最後のリーグ戦に闘志を燃やしている。【上鵜瀬浄】

 佐藤投手は1年春のリーグ戦で5試合に救援登板した。1年秋は最終週の「早慶戦」2回戦に先発し、8回2失点の好投でチームを7季ぶり35回目の優勝に導いた。9試合に投げ初白星を含む3勝を挙げて、防御率1・03で最優秀防御率も獲得した。速球は常時140キロ台後半をマークし、「引っ張らせない自信があった。それほど、球に力があった」と振り返る。

 2年時にフォームを変えると、球速は増し、度々150キロを計測したという。ところが「直球が伸びていないのか、打球を引っ張られるようになった」。チームが優勝した2年春と3年秋の登板数はそれぞれ2試合、1試合にとどまった。

慶大の佐藤宏樹投手=2020年9月16日午後5時32分、上鵜瀬浄撮影

 秋田県大館市出身の佐藤投手は、大館一中の軟式でプレーした。「勉学と野球を両立させたい」と、大館鳳鳴高を選んだ。同校は、2011年春の第83回選抜大会に21世紀枠で春夏通じて甲子園初出場を果たした。2年秋の県大会は3位決定戦で敗れ、東北大会出場を逃した。3年夏の秋田大会は初戦の2回戦で敗れたが、当時、慶大を率いていた大久保秀昭監督(現ENEOS監督)の目に留まり、大学に進んだ。

 帰省中の20年1月に高校時代のチームメートと再会した。「大学1年の時のような速球を投げたい」との思いを強くし、違和感のあった左肘の手術を決断した。4月に左肘の手術を受け、その後はリハビリに取り組む。秋季リーグ直前のオープン戦で球速は147キロまで戻ったという。

慶大の堀井哲也監督=東京・神宮球場で2020年8月16日、西夏生撮影

 20年春のリーグ戦から指揮する慶大の堀井哲也監督は、東日本大震災が起き、大阪で秋に開催された11年の都市対抗で東京都・JR東日本を初優勝に導いた。社会人監督時代に多くのプロ選手を育てただけに「150キロ近い速球を投げる左腕は、間違いなくプロで通用する」としたうえで「1年待ってじっくり治し、プロや社会人を志望するのも選択肢」とアドバイスする。

 最終学年の秋季リーグ戦に向け、佐藤投手は「肘の痛みはない。何とか間に合わせて、神宮のマウンドに立ちたい」と黙々と練習に励み、出番を待つ。

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