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いま欧州メーカーが「利益」にならない「レストア事業」に力を入れるワケ

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いま欧州メーカーが「利益」にならない「レストア事業」に力を入れるワケ

一番の理由はユーザーからのリクエスト

 メルセデスやボルボの本社が、じつに丁寧な仕事をする。数十年前、新車に触れたあの感動がオーナーの心に再び芽生える……。最近、欧州メーカーで盛んになってきたクラシックカーのレストアビジネス。その背景には、大きくふたつの理由がある。

 ひとつは、市場からのリクエストだ。

 クラシックカーが、1940年代から50年代のクルマが中心だったのは、ひと昔前のこと。日本でも70年代~90年代の、いわゆるネオクラシックカーブームが到来しているように、そうした世代のクルマに対するレストア要望が世界各国で増えてきている。

純正補修部品の復刻が進むR32GT-R

 理由はさまざまある。たとえば、スタイリング。近年のクルマは衝突安全規定を満たすため、ボディのクラッシャブルゾーンが大きい。対して、衝突安全規定が緩やかだった70~90年代のクルマは無駄な部分をそぎ落としたような、大胆なデザインが目立つ。インテリアも、大衆車であっても、まるで家具や調度品のような雰囲気があるクルマも多い。

 そして、乗り味にもエンジンにも、研究開発者、デザイナー、そして組立工場のライン従業員の「血が通っている」雰囲気がある。そうした古き良き時代のモノづくりに対して、憧れ、または敬意を払い、新車時代の状態に戻してあげたい。それもせっかくだったら、純正部品が再生可能な本家本元のメーカーに直接頼みたい。

ホンダNSXのリフレッシュプラン

 ユーザーからのリクエストが増え、そして復刻パーツが増えていった。クルマが社会における文化として根付いている欧州で、メーカー系レストアに対する市場要求が高まるのは、当然だと言える。

メルセデス・ベンツのレストア風景

クラシックポルシェ

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