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恋ふらむ鳥は

/109 澤田瞳子 画 村田涼平

「十市(とおち)の身に何事かございましたか」

 伊賀(いがの)王子(みこ)はその途端、額田(ぬかた)が驚くほどに狼狽(ろうばい)した。あ、いや、と意味をなさぬ言葉とともに視線をさまよわせた末、「そ、息災ではあるのです。ただその、そろそろあまり動き回らぬ方が」と、まるで怒っているような顔で明後日(あさって)の方角を睨(にら)みつけた。

「実は十市の腹に、嬰児(やや)が――わたしの子が出来ました。早ければ今年中にも身二つになろうゆえ、すでに乳母を探しているのです」

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