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記者の目

コロナ禍で出番急増、手話通訳 技術に見合う身分保障を=阿部絢美(鳥取支局)

記者会見する平井伸治・鳥取県知事(左)の横に立つ手話通訳者。県内で初めて新型コロナのクラスター(感染者集団)が発生したことを伝えた=同県庁で12日、阿部絢美撮影

 新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに全国の自治体の記者会見で手話通訳の導入が進んでいる。聴覚障害者が情報にアクセスしやすくなり、首長らの横で活躍する手話通訳者の姿をニュースなどで目にする機会も増えた。だが、自治体の担当者や通訳者らを取材すると、手話の定着にはなお課題があると感じる。

 私の手話の原体験は新潟県で過ごした小学生時代にある。SMAPのヒット曲「世界に一つだけの花」を手話で歌う授業を体調不良で休んだため、次の授業で私だけが手話をできず、級友らが笑顔で手を動かす姿を寂しく眺めた。その約15年後の2017年4月、新聞記者になって最初に赴任したのは、手話を言語として広める「手話言語条例」を全国で初めて13年に制定した鳥取県だった。

 平井伸治知事の記者会見で横に立つ手話通訳者は「伝え手」としてまぶしく見えた。手話の使い手たちは表情と手をいっぱいに使って言葉を紡ぐ。私も興味を抱いて手話に関する取材を重ね、昨秋から勉強も始めた。

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