部活顧問「定額働かせ放題」 長崎の私立高事務職員、未払いの時間外賃金など求め学校提訴

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「部活動の指導も労働時間と認めてほしい」と訴える私立高陸上競技部顧問の女性=長崎県で2020年9月、樋口岳大撮影
「部活動の指導も労働時間と認めてほしい」と訴える私立高陸上競技部顧問の女性=長崎県で2020年9月、樋口岳大撮影

 長崎県内の私立高校で陸上競技部顧問を務める50代の女性事務職員が、部活動強化のため自宅に選手を下宿させることを余儀なくされ長時間労働を強いられたとして、学校法人に未払いの時間外賃金など約1580万円の支払いを求め長崎地裁に提訴した。部活の現職の指導者が過重労働を理由に勤務先を訴えるのは異例。女性は「指導者の自己犠牲を前提とした部活強化はおかしい」と訴える。

 提訴は10日付。訴状などによると、学生時代に有力な陸上選手だった女性は、1995年から非正規の講師として同校で勤務し、陸上競技部を指導。2000年にいったん雇い止めになったが、同校監督から「(部活を)再建したい」と誘われ、15年に同校事務職員となり、女子を指導するようになった。

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