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みっちん大変・石牟礼道子物語

/5 曙光/2 冷たい雪の外へ=米本浩二

=田鍋公也撮影

 <土曜カルチャー>

 ◆曙光(しょこう)

 石工集団、吉田組の水俣・栄町での生活が始まった。亀太郎、ハルノの長女道子は元気に育ち、極彩色の着物で通りを練り歩くなど創造精神豊かな少女に。近くの遊女らとの交遊で、社会とは何か、人間とは何か、を学び始めていた。

 ホルちゃんを騙(かた)ったニセホルが「会社ゆき」さんの家猫になった。チッソ勤務の家である。収入が安定した「会社ゆき」は水俣庶民のあこがれだ。数日前に吉田組から消えたニセホルが、斜め向かいの「会社ゆき」さんの家でゴハンをもらっているのをキーちゃんが目撃した。牛乳まで飲んでいたという。

 断りもなく出奔かよ、とキーちゃんは怒る。「放漫経営」だの「道を山に食わせた」だの吉田組にまつわる不穏なウワサは絶えないからね、とニセホルを擁護する者もいる。

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