移住者が始めた未来の教育プロジェクト 人口150人の島で進む「男木スタイル」

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総合的な学習の時間を使って何をするか話し合う「男木島、未来の教育プロジェクト」のメンバーら。男木小・中学校の溝渕浩二校長(手前右)も参加した=高松市の男木島で2020年1月15日午後2時31分、金志尚撮影
総合的な学習の時間を使って何をするか話し合う「男木島、未来の教育プロジェクト」のメンバーら。男木小・中学校の溝渕浩二校長(手前右)も参加した=高松市の男木島で2020年1月15日午後2時31分、金志尚撮影

 瀬戸内海に浮かぶ人口約150人の男木(おぎ)島(高松市)で、小中学校の保護者や地域住民らが主導する「男木島、未来の教育プロジェクト」が進んでいる。公教育の疑問点や課題を保護者らの目線で洗い出し、学校にも投げかけながら「より良い教育の形」を探っていく試みだ。活動が始まって約1年。学校との連携が具体化するなど、少しずつ取り組みは実を結びつつある。

まず議論を呼びそうな作品を上映

 男木島では近年、都市部や海外からの若い移住者が増加。子育て世代でもあるこうした移住者が教育分野で「何か新しいことをしよう」と2019年6月に始めたのが、「男木島、未来の教育プロジェクト」だ。現在は地元の男木小・中学校に子供が通う保護者や地域住民らを中心に島外メンバーも加わって総勢10人が関わっている。

 プロジェクトとして最初に手がけたのが、映画の上映会だ。

 教科書を使わず、試験もしない――そんな常識破りの教育を実践する米カリフォルニアの高校に密着したドキュメンタリー「Most Likely to Succeed」(15年公開)。人工知能(AI)時代を見据え、この高校では「批判的思考力」や「コミュニケーション力」などを重視。映画は、作品制作や演劇といった独創的な活動に取り組む生徒たちの姿を映し出す。

 一斉授業を…

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