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中立性重んじるASEANの力 ビクター・マンヒット シンクタンク「ストラトベース」代表(フィリピン)

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 東南アジア諸国や周辺国には、地域秩序を守るために果たすべき役割がある。激化する米中間の対立に揺らぐべきではない。

 南シナ海を含めたインド太平洋地域で起きている米中対立の背景には、自国の利益を最大化するため、この地域を掌握する必要があるとの中国政府の認識がある。インド太平洋地域では従来、軍事力や秩序の維持において米国が存在感を示しており、これに中国が対抗しているのが現状だ。

 地域の当事者である東南アジア諸国連合(ASEAN)やオーストラリア、日本、インドなどの各国は、政治や経済、安全保障など幅広い部分で影響し合っている。この地域の秩序形成に、もっと積極的に関わるべきだ。

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