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保守派バレット氏連邦最高裁判事指名で米国は変わるのか 揺らぐオバマケア、中絶の権利

米連邦最高裁判事の候補として、バレット氏(右)を指名したトランプ大統領=ホワイトハウスで2020年9月26日、AP

 米共和党のドナルド・トランプ大統領(74)は26日、ギンズバーグ連邦最高裁判事の死去により生じた判事の空席に、保守派のエイミー・コニー・バレット連邦控訴裁(高裁)判事(48)を指名すると発表した。就任には上院の承認が必要で、11月3日の大統領選前の承認を目指す。保守派判事の「駆け込み承認」を実現し、大統領選での反転攻勢を狙う。最高裁のバランスが極端に傾くことにリベラル勢力は反発を強めており、どう影響するかは見通せない状況だ。【ワシントン古本陽荘】

「比類なき成功を収めた女性」トランプ氏絶賛

 ホワイトハウスで記者団の前に現れたトランプ氏は「比類なき成功を収めた女性で、強固な憲法の擁護者だ」とバレット氏を紹介。バレット氏は「9人目の判事にという話を頂いた。9人のグループに入るのは慣れている。私の家族は9人なので」とあいさつ。ハイチからの養子2人を含め7人の子供の母親であることなどをアピールした。

 バレット氏は、敬虔(けいけん)なカトリック教徒で、カトリック系の名門ノートルダム大法科大学院を修了。保守派重鎮だった故スカリア最高裁判事の調査官を経て、同法科大学院で教授を務めた。48歳で就任すれば、史上最年少の最高裁判事となる。

 リベラル派だったギンズバーグ氏の空席に保守派のバレット氏が就任した場合、保守派が6人、リベラル派が3人と保守派の比重がさらに増すことになる。トランプ氏による最高裁判事指名は3人目だ。最高裁判事は終身制で、すでに就任したゴーサッチ(53)、カバノー(55)両判事も含め3人とも比較的若く、長期にわたり判事を務める可能性が高い。

 現在の上院の議席は共和党53、民主党系47。大統領選前の承認に反対する構えの共和党議員は2人にとどまっており、バレット氏が承認される公算は大きくなっている。共和党指導部は10月12日から上院司法委員会で公聴会を始め、同月下旬の承認を目指す。

上院敗北視野に承認急ぐ共和党

 トランプ氏が、保守派判事3人を最高裁に送り込んだことを政権の成果として大統領選で掲げたいのに対し、共和党指導部には承認を急ぐ別の理由がある。大統領選後にも、上院で承認手続…

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