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<あさはやくに書かれた/たくさんの新しいひびきの名前。/読まれていない本をめくろう/東から西まで。>と始まるサロメーヤ・ネリスの詩「あさはやくに」。さらにまた、<さいた すべての花が/ただひとりに。/さいた すべての花が わかいわたしに。>と、花のたとえから、たったひとりの心の若さを憧憬する詩「わかいきみに」。初めて読むリトアニアの詩人の言葉の新鮮さに接して心が洗われる。
今年2月、リトアニア語と日本語の対訳詩集『あさはやくに』(ふらんす堂)が刊行された。訳者は1993年生まれの木村文。リトアニアは北欧のバルト3国の一番南に位置する小国。ロシアとの関係など波乱の歴史があるが、木村は2017年、リトアニア政府奨学生として同国立教育大に留学。リトアニア語の美しさや文化に魅惑され、最近も同国に渡りネリス記念博物館などを訪問している。
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