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ロシア軍、中東で増す存在感 シリア内戦介入5年 米退潮で力の空白、危機「深刻化」

シリアのアサド大統領(手前の左から2人目)と会談したラブロフ露外相(手前右端)=ダマスカスで2020年9月7日、ロシア外務省提供、AP

 ロシア軍が2015年9月30日に空爆によってシリア内戦に介入してから5年が経過し、ロシアの中東における軍事的プレゼンス(存在感)が高まっている。介入の主な理由は過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討だったが、ロシアの支援を受けたシリアのアサド政権軍が勢いを増し、内戦での優位を決定づけた。中東での米国の影響力が低下する中、ロシアはどのような戦略を描いているのか。【カイロ真野森作、モスクワ前谷宏】

政権支援 「巻き添え」も増加

 「米国の制裁に対抗するため、ロシアとの結びつきを拡大したい」。シリアのアサド大統領は9月7日、首都ダマスカスを訪問したロシアのラブロフ外相らとの会談でこう述べ、荒廃した国家の再建に向けた連携強化に期待を示した。

 シリア内戦は既に9年を超えている。11年1月以降、エジプトなどで独裁政権が次々に倒れた中東民主化要求運動「アラブの春」は同3月にシリアにも飛び火し、アサド政権と反体制派の内戦が始まった。やがて混乱に乗じてISも勢力を拡大し、「三つどもえ」の戦闘が泥沼化。国連推計ではこれまでに少なくとも40万人が死亡し、600万人以上が難民となった。

 内戦は当初、米欧やトルコが支援する反体制派に勢いがあったが、アサド政権の窮地を救ったのがロシアで、15年秋からの空爆でISと反体制派は弱体化。政権側支配地域は空爆前は国土の3割まで追い詰められていたが…

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