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原発事故「国の責任認め反省して」 高裁、30日初判断 集団訴訟の原告訴え

亡母の写真を前に、仙台高裁判決への願いを語る山内悟さん=福島県楢葉町で2020年9月28日、渡部直樹撮影

 東京電力福島第1原発事故で平穏な生活を害されたとして、事故当時に福島県や隣県に住んでいた約3600人が国と東電に総額約210億円の損害賠償などを求めた集団訴訟の控訴審判決が30日、仙台高裁(上田哲裁判長)で言い渡される。同種訴訟で、国の責任について高裁が判断するのは初。原告の一人で、長期避難を強いられた福島県楢葉町のそば店経営、山内悟さん(64)は「事故から10年近くたつが、被害者はみんな苦しんでいる。高裁は国の責任を認め、後に続く訴訟にプラスの影響を与えてほしい」と判決を待つ。

 楢葉町で生まれ、15歳で上京した。20年間、東京都内のそば店で修業を積んだ後、古里に戻り念願だった自分の店を構えた。旬の野菜を使った天ぷらが人気で、多くの町民に愛された。

 原発事故発生から2日後の夜、妻と子2人、愛犬と車に乗り、東京にいる兄を頼った。隣町の病院に入院していた母は同じころ、自衛隊員が内陸の病院へ避難させたが、山内さんがこのことを知ったのは数日後。「妻子を守るのに精いっぱいで、母親のことを一時忘れていた」。母は2015年、衰弱して入院先の病院で亡くなった。

 東京での避難生活は7年間…

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