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読書日記

著者のことば 死神の棋譜 奥泉光さん 将棋の真理 渇望する人々

奥泉光さん=棚部秀行撮影

 ■死神の棋譜 奥泉光(おくいずみ・ひかる)さん 新潮社・1925円

 第69期名人戦第4局1日目の昼(2011年5月)。東京・千駄ケ谷、将棋会館至近の鳩森八幡神社で一本の矢文(やぶみ)が見つかった。境内の将棋堂の戸に刺さった矢には、玉がどうしても詰まない詰め将棋「不詰の図式」が結ばれていた。この図式に魅せられた人間は数奇な運命をたどる。将棋界を舞台に、図式に隠された謎をめぐる将棋ミステリー。「将棋の持つ魅力と魔力を小説の中心に据えました」と語った。

 過去にもこの図式に取りつかれて、将棋界から姿を消した棋士がいた。将棋ライターの「私」は棋士の行方を追い始める。駒の数が多い「中(ちゅう)将棋」、廃坑内の巨大な将棋盤、女流棋士との謎解きと恋模様――。プロ棋士の夢を果たせなかった挫折が重なり、いつしか「私」も図式が放つ妖しい魅力に引き寄せられる。

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