- Twitter
- Facebook
- はてなブックマーク
- メール
- リンク
- 印刷
<ka-ron>
インターネットのSNS(会員制交流サイト)に投稿された情報を手がかりに、投稿した人の住所を割り出して付きまとう――。
海外では「サイバーストーキング」などと呼ばれ10年余り前から被害が深刻化しているが、日本でも最近、住所を特定する「特定屋」なる商売が出現して付きまとい行為を間接支援する格好になっているらしい。
手口はというと、例えば制服姿の学生がパン屋の前で写真を撮ってSNSに投稿したとする。写真に写った制服やパン屋の看板などからインターネットで所在地を調べ、最寄りの駅で待ち伏せして本人を見つける。
この記事は有料記事です。
残り745文字(全文1007文字)
関連する特集・連載など
-
連載
火論
社会部、ワシントン・エルサレム特派員などを歴任した大治朋子専門記者によるコラム。
-
筆者
大治朋子
1989年入社。サンデー毎日、社会部、ワシントン特派員、エルサレム特派員などを経て現職。英オックスフォード大学ロイタージャーナリズム研究所元客員研究員。2017年から2年間休職し、イスラエル・ヘルツェリア(IDC)学際研究所大学院(テロ対策&国土安全保障論、サイバーセキュリティ専攻)修了、テルアビブ大学大学院(危機・トラウマ学)修了。防衛庁(当時)による個人情報不正収集・使用に関するスクープで02、03年度新聞協会賞を連続受賞。10年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。単著に「勝てないアメリカー『対テロ戦争』の日常」(岩波新書)、「アメリカ・メディア・ウォーズジャーナリズムの現在地」(講談社現代新書)。最新刊に過激化のプロセスを解き明かした「歪んだ正義『普通の人』がなぜ過激化するのか」(毎日新聞出版)。