大学入試センター試験に代わって初めて実施される大学入学共通テスト(2021年1月)の出願受け付けが28日、始まった。受験生は新入試制度導入を巡る混乱に加え、新型コロナウイルスによる長期休校にも直面。こうした事態は、志望動向にも影響を及ぼしているようだ。
共通テストを巡っては19年11月以降、英語民間試験の活用や国語・数学への記述式問題の導入が相次いで見送られるなど混乱が続いてきた。大手予備校「河合塾」の富沢弘和・教育情報部長は「共通テストになり、今までと出題傾向も問いかけ方も大きく変わることへの警戒感が受験生にある。結果として、私大の共通テスト利用方式への出願を控えるなどの動きが出てくるかもしれない」と指摘する。
一方、コロナ禍は受験生の志望動向にどう影響しているのか。難関私大への進学を狙う東京都内の私立高3年の男子生徒(17)は、志望を経済学部から文系・理系の双方を学べる学部に変えた。きっかけは3月以降の長期休校だった。「自分と向き合う時間が増えた。先が見通せない時代には文理の枠にとらわれず、突出した力を伸ばす必要があると判断した」と明かす。夏休みが大幅に縮減され、暗記系の勉強が詰め切れなかったが、「今…
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