5Gでも周回遅れ、グローバル競争出遅れに危機感 NTTのドコモ完全子会社化

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オンラインで記者会見するNTTの澤田純社長(左)とNTTドコモの吉沢和弘社長=2020年9月29日
オンラインで記者会見するNTTの澤田純社長(左)とNTTドコモの吉沢和弘社長=2020年9月29日

 NTTが携帯電話子会社のNTTドコモに株式の公開買い付け(TOB)を実施し、4兆円超を投じて完全子会社化する。背景にはグループの稼ぎ頭であるドコモですら、グループ一体の経営で意思決定を迅速化しなければ激変する環境に取り残されるという危機感がある。一方、政府には菅義偉首相が意欲を示す携帯電話料金引き下げの追い風になるとの期待も広がる。【本橋敦子、松倉佑輔、浅川大樹】

「研究力を融合しゲームチェンジ起こしたい」

 「目的はドコモの競争力強化と成長。ドコモの成長により、グループ全体の成長を目指す」。NTTの澤田純社長は29日にドコモの吉沢和弘社長との共同記者会見でこう強調した。

 NTTと傘下のドコモが一体となるのは1992年以来、28年ぶりだ。背景には激化するグローバル競争に出遅れることへの危機感がある。足もとでは、台頭するグーグルやフェイスブック(FB)など米IT大手の「GAFA」に、中国企業が追随し激しく対立。第5世代(5G)移動通信システムの活用でも日本は先進国に…

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