息子の元大関・朝潮は鯨で大きくなった 土佐に「伝説の砲手」を訪ねた

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長岡友久さんは北洋から南極海まで鯨を追いかけた。ベーリング海ではナガスクジラに銛を撃ち込んだ。煙が立ち込め、鯨に向けて飛んでいく銛も写っている=本人提供
長岡友久さんは北洋から南極海まで鯨を追いかけた。ベーリング海ではナガスクジラに銛を撃ち込んだ。煙が立ち込め、鯨に向けて飛んでいく銛も写っている=本人提供

 古今東西、文学の題材にもなった捕鯨。地球上で最も大きな巨体を狩るというロマンを体現した男性が、黒潮洗う高知の室戸にいる。商業捕鯨の全盛時代、南極海などを駆け巡る捕鯨船の砲手を16年間務め、3986頭もの鯨を仕留めた。日本は2019年7月に商業捕鯨を再開したが、日本近海での捕獲上限は年間計383頭にすぎない。強烈な光を放った戦後の捕鯨とは――。男性を訪ねた。

 室戸は高知市内から車で2時間余り。江戸から明治時代にかけて古式捕鯨が栄えた。元砲手で漁師の長岡友久さん(88)=高知県室戸市佐喜浜町=が自宅で迎えてくれた。がっしりとした体格で、郷土が誇る元大関・朝潮(高砂親方)の父でもある。自宅には捕鯨船の模型や朝潮関の肖像画が飾られていた。

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