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「東照宮」と名のつく神社は全国に50近くあるそうだが、「東照」の意味について、東で照っているお宮さんなのか、東を照らしているお宮さんなのか分からなかった。
随筆家の白洲正子は徳川家康と比叡山との濃密な関係性を踏まえて、「関東一円に光をもたらす守護神として、“東照”の名をえらんだのであろう」と『近江山河抄』に書いている。それでも分かりにくいので、紀州東照宮の祢宜(ねぎ)さんに伺ってみると、東方から全国をあまねく照らす意味だと教えられて、なるほどと納得した。
紀州東照宮は初代紀州藩主、徳川頼宣がおのずから足をはこび、ここ権現山の中腹に決めたという。侍坂(さむらいざか)と呼ばれる急峻(きゅうしゅん)な石段を登りつめ、楼門を背にしてふりかえると、眼下に広がる和歌浦が清々(すがすが)しかった。
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