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記者の目

大阪の老舗「づぼらや」閉店 食文化、地元が守ろう=澤俊太郎(大阪社会部)

クレーンにつるされて撤去される、づぼらやの名物看板「ふぐちょうちん」。後ろに写るのは通天閣=大阪市浪速区で9月3日午前1時13分、澤俊太郎撮影

 大阪の老舗フグ料理店「づぼらや」(大阪市浪速区)が15日に閉店し、100年の歴史に幕を閉じた。観光名物だった立体看板「ふぐちょうちん」も撤去され、街はどこか寂しげだ。づぼらやだけではない。少し前まで訪日外国人(インバウンド)でにぎわっていた飲食店の多くがコロナ禍であえぎ、「天下の台所」と呼ばれた大阪独自の食文化も窮地に立たされている。インバウンド需要に依存するのではなく、地域住民の支えがあってこそ、伝統の味は守られるのではないか。老舗の閉店は、食文化の課題を私たちに突きつけている。

 づぼらやがあった繁華街「新世界」は、シンボルタワー・通天閣の足元に広がる。色とりどりの派手な看板が並ぶが、平日の人通りはまばらだ。新型コロナウイルスの感染拡大が一段落し、客足は少しずつ戻ってきたものの、外国人の姿はほとんど見ない。

 「正直、インバウンド頼みだった」。地元でカフェを経営する近藤正孝さん(57)は、がらんとした通りを眺めてため息をついた。元々コーヒー豆販売店を経営していたが、外国人観光客向けにメニューを増やして3年前に改装。平日は外国人客が8割ほどを占めるようになった。

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