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暴走のトランプ氏か言葉に窮するバイデン氏か 「史上最悪」醜態のテレビ討論会

米大統領選の第1回討論会で議論するバイデン前副大統領(右)とトランプ大統領=米中西部オハイオ州クリーブランドで2020年9月29日、AP

 米大統領選の2人の候補者が第1回テレビ討論会で初めて対決した。共和党のドナルド・トランプ大統領(74)は民主党のジョー・バイデン前副大統領(77)の発言を遮り続け、うそや中傷も繰り返す暴走を見せた。一方でバイデン氏も支持率で先行するが、高齢不安を払拭(ふっしょく)する力強いパフォーマンスは発揮できなかった。【ワシントン高本耕太、古本陽荘】

 「ジョー、お前の党は社会主義に走ろうとしているぞ」「お前の息子は薬物使用で軍を除隊になった」。90分間の討論は両陣営の申し合わせで、6テーマごとに双方が2分間の発言をしてから討論する形式が取られた。だがトランプ氏はルールを無視し、バイデン氏の発言を邪魔し続けた。

 首を振り苦笑していたバイデン氏だが、開始から15分で忍耐を失った。「いいかげんに黙らないか」「せいぜいほえ続ければいいさ」と反撃。トランプ氏とバイデン氏、それに司会者が声を張り上げ合って、誰の発言も聞き取れない醜態が繰り返し全米に中継された。

 最高指導者としての資質を訴える政策論争の場とは言いがたい内容の討論会について、米メディアは終了直後から「トランプが討論会の礼節を踏みにじった」(ニューヨーク・タイムズ紙)、「史上最悪の討論。負けたのは米国民だ」(CNNテレビ)と一斉に酷評した。

 現在、全米の支持率と、勝敗を左右する接戦州の支持率でともにバイデン氏に先行を許すトランプ氏にとり、第1回の討論会は形勢逆転のために死活的に重要な場だった。今回の選挙は新型コロナウイルス感染拡大の影響で郵便投票の劇的な増加が見込まれ、有権者が従来より早期に投票態度を決める可能性が高いからだ。

 国内死者が20万人を超えたコロナウイルスへの対応などを巡り選挙が政権への審判となることを避け、どちらが大統領の資質を持ち合わせているかの勝負に持ち込みたいトランプ氏陣営は、バイデン氏の実績や政策を徹底的に批判する戦術を描いた。トランプ氏は…

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