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「国を明確に断罪した」福島原発集団訴訟、仙台高裁判決 提訴7年半「勝ちきった」

判決後、「勝訴」と書かれた垂れ幕を見て喜ぶ原告団の人たち=仙台市青葉区の仙台高裁前で2020年9月30日午後2時29分、和田大典撮影

 国を明確に断罪した――。東京電力福島第1原発事故時に福島県内や隣県で暮らしていた約3600人が国と東電に損害賠償などを求めた「生業(なりわい)訴訟」。国の責任を明確に認めた30日の仙台高裁判決を、原告団は歓迎した。【磯貝映奈、藤田花】

 午後2時半ごろ、仙台高裁前で弁護士や原告が「勝訴」「再び国を断罪」などと書かれた垂れ幕を広げると、集まった約200人の原告たちからは、歓声と拍手が湧き起こった。垂れ幕を出した原告の一人で、富岡町から郡山市に避難している深谷敬子さん(76)は「事故後の9年は長かったが、本当に良かった」と何度も喜びを口にし、「勝訴という結果が出て足取りが軽くなり、これからの自分の人生を前に進めることができそう」と胸をなで下ろした。

 同じく垂れ幕を掲げた須賀川市の原告、樽川和也さん(45)は、事故間もない2011年3月下旬、父親を亡くした。有機栽培で野菜やコメ作りに力を入れていた父は、事故で野菜の出荷が自粛となった直後に、自ら命を絶った。樽川さんは「勝訴の垂れ幕を出すことができ、父に良い報告ができる。今日は帰って父の(遺影の)前でお酒を飲みたい」とほおを緩めた。

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