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今週の気持ち

今週の気持ちは「ハグっていいね」

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 「女・男の気持ち」(2020年9月24~30日、東京・大阪・西部3本社計19本)から選んだ「今週の気持ち」は、大阪本社版9月24日掲載の投稿です。

  ◆  ◆

<今週の気持ち>

ハグっていいね 松山市・青木弥生さん(無職・81歳)

 9月6日に掲載された「ハグ」を読み、「この気持ち分かるなあ」と切なくなりました。私も、今一番したいことはハグなのです。すっぽりと広い胸に包まれたい。でもできません。9月7日が夫の7回目の命日だったからです。

 投稿者さん、したい時にしっかりしておくことですよ。遠慮は要りません。ハグって、はたから見ていても美しいですよ。スポーツ選手がコーチとたたえ合っているのもいい。親が子を慈しむのもいい。まして苦楽を共にした老夫婦が、言葉にできない思いを伝え合う……。とてもすてきです。

 7年前、夫を在宅介護していました。息を引き取る際にも、すぐそばにいました。医者や看護師さんがテキパキと処置される様子を、ぼうぜんと見ているだけでした。「お別れをしてください」と促され、私はとっさに両手を合わせてしまったのです。「よく頑張ったね。抗がん剤も放射線もないから楽になるよ。好きなものをいっぱい食べて」みたいな気持ちでした。

 なぜあの時ハグしなかったのか。ずっと後悔しています。寂しいのかもしれません。娘夫婦と同居していて話し相手はいるのに、なにか物足りない。肩の辺りで風が吹き、身も心もつかみどころがない感じです。ギュッとハグしてくれたら、シャキッとするんだけどなあ。今日も詮ないことを考えているうちに日が暮れました。

  ◆  ◆

<担当記者より>

 大阪本社版9月6日掲載の女の気持ち「ハグ」は、73歳の妻が介護施設で暮らす夫とコロナ禍で会えなくなり、もう一度ハグをしたいという思いをつづっています。夫婦は共通の友人が病死したことがきっかけで人生観が変わり、毎朝のハグが日課になりました。しかし、夫が転倒事故で施設生活に。記憶が飛ぶことも多い夫だが、ハグをすると反射的に背中をトントンしてくれ、ぬくもりが感じられると書かれていました。

 コロナ禍の前、夫婦は介護士や看護師の目をかすめて車椅子の夫とハグしていたとのことで、青木さんは「読んでいたら急に自分の気持ちを伝えたくなりました」とご自身の投稿に添え、「遠慮は要りません」と書かれました。

 日本人はとかく感情表現が下手というか、照れくさく思う人が多いようです。「ハグ」の投稿者も、ハグを始めたきっかけは「韓国ドラマに触発された私の提案」と書いていました。今年、韓国の女性実業家と北朝鮮軍の将校のロマンスを描いた韓国ドラマ「愛の不時着」が日本でも大人気となりましたが、あのドラマを見ていても、ハグはもちろん、登場人物の素直な喜怒哀楽の表現に圧倒されます。図らずもハグをめぐる投稿を2通読み、同感するところが多かったのですが、「さて自分は」となると、やはり照れくさいですね。

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