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不器用パパのスイス育休日記

妻が2歳の息子を連れて仕事でスイスに赴任。35歳記者も育休を取って旅立ちました。不器用な新米パパのドタバタ劇。

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不器用パパのスイス育休日記

父は子育てをしにジュネーブへ 「よく決断したね」の声もコロナに翻弄され…

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東京にいた時に絵本の読み聞かせをする平塚記者=東京都内で2019年10月20日
東京にいた時に絵本の読み聞かせをする平塚記者=東京都内で2019年10月20日

平塚雄太/西部報道部記者

 仙台市出身の35歳。外国語に堪能で同い年の妻は2歳の息子を連れて仕事でスイスに赴任。一人、日本に残された。ならばパパは育休で行きます!料理の盛り付けはぐちゃぐちゃ。掃除や洗濯も得意ではない。物価高のスイスで慣れない主夫業をこなせるか。新型コロナウイルスにも翻弄(ほんろう)される不器用な新米パパの異国でのドタバタ劇を随時更新します。

育休を取る理由

 ――実は4月から1年間、スイスに行くことになりまして。

 「お、すごいね。栄転だ」

 ――いや、それが仕事ではなく育休でして。

 「は?」

 取材先や友人・知人と何度こうしたやりとりをしたかはわからない。驚かれるのも無理はない。男性が育休を取るのはまだしも、海外で1年間も取るというのだから。

 私の何倍も勉強熱心な妻(35)は英語やドイツ語ができて国際関係の仕事をしており、2019年11月から2年間、スイス・ジュネーブにある国連の研究機関に派遣されることになった。出発時はまだ1歳の息子も連れて行く。現地で保育園に預けるとはいえ、1人で面倒を見るのは大変だ。

 そこで私が20年4月から21年3月までの1年間、育休を取ってスイスで「主夫」になることにした。その前後の期間は、妻の父母が交代で現地にサポートに入ってくれることになった。

 実は私は息子が生まれてからまだ一緒に暮らしたことがなかった。16年に結婚した私たち夫婦が、18年10月に授かっ…

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