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広島二〇二〇/20 歌詞の思い発信 国近京子さん(79)=中区 /広島

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国近京子さん=広島市中区で、池田一生撮影
国近京子さん=広島市中区で、池田一生撮影

国近京子(くにちか・けいこ)さん

 9月下旬、中区のスタジオで仲間たちと一緒に歌声を弾ませていた。「アオギリの歌」など18曲を熱唱し、直後に控えていたコンサートに向けての練習に熱を込めた。

 2013年に設立されたコーラスグループ「ひまわり」は被爆者・被爆2世の9人がメンバー。平和や反戦をテーマにした歌もレパートリーで、コンサートなどで披露している。全体練習は月2回。「原爆を経験した私たちが歌うことで、歌詞の思いをより感じ取ってもらえれば」。グループの結成から半年後に参加し、がんの闘病生活を送りながら歌い続けている。

 被爆したのは3歳の時だった。現在の東広島市の疎開先から両親と姉と一緒に、広島市内の知人宅に向かっていた。米軍が原爆を投下したのは広島駅で電車を降りた後。家族は全員無事だった。記憶をたどっても、母に背負われていたことしか覚えていない。「怖い体験だったからか、その時の分だけ記憶がすっぽり抜けているようだ」と振り返る。

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