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社説

杉田水脈議員の発言 「菅自民」が問われている

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 自民党の杉田水脈(みお)衆院議員が党の部会で、性暴力被害を巡って、「女性はいくらでもうそをつけますから」と述べた。

 被害者の訴えには、うそがあると言わんばかりの発言だ。

 当初は発言を否定していたが、下村博文政調会長から口頭注意を受けた後に、一転して自身のブログで認め、謝罪した。

 杉田氏は女性蔑視の意図はないと主張しているものの、被害者をおとしめる発言であり、セカンドレイプとも言える。

 そもそも性暴力は、被害者にも落ち度があるとの偏見が根強く、声を上げられない人が多い。そんな状況を助長しかねない。

 杉田氏は以前に、性暴力被害を公表したジャーナリストの伊藤詩織さんを「女として落ち度があった」と批判したことがある。

 今回の発言を受け、議員辞職を求めるインターネット上のデモが広がっているのは、当然だろう。

 にもかかわらず、下村氏は「真意が正確に伝わるよう、より丁寧な説明をすることが必要」と注意するにとどまっている。

 発言の内容を確認したと言いながら、部会での具体的なやり取りは公表していないことを理由に、事実関係の説明を避けた。

 非公開の場であっても、許される発言ではない。党として、毅然(きぜん)とした対応を取るべきだ。党内から目立った批判が上がらないのも理解できない。

 杉田氏は過去にも、LGBTなど性的少数者について、「子供を作らない、つまり『生産性』がない」と月刊誌に寄稿し、問題になっている。

 この時、自民党は「理解不足と関係者への配慮を欠いた表現がある」との見解を示した。ただ、処分については「十分に注意するよう指導した」と発表しただけだ。

 一連の対応からすると、自民党内には、杉田氏の発言に表れているような考え方を許容する土壌があるのではないか。

 杉田氏は3年前の衆院選で、自民党総裁だった安倍晋三前首相の後押しによって比例単独候補となり、当選した。

 擁立した党の責任を総裁の菅義偉首相は重く受け止めるべきだ。本人にきちんと説明させるとともに、厳正に対処する必要がある。

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