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心の眼

食と“触”文化=点字毎日記者・佐木理人

 中学生の頃に失明した私は、大阪の中学校から東京にある盲学校の高等部に進み、寮生活を始めた。全盲の同級生たちから、目が見えない中での工夫をいろいろ伝授された。

 特に食べることについてが多かった。寮の夕食は、午後5時。空腹で夜食に袋麺をよく食べた。そんな袋麺を一人で買いに行った際、店頭の商品の表示が見えなくても触れば判別できるものが二つあると教わった。一つは、日清の「チキンラーメン」。粉末スープの小袋が入っていないのが手掛かりになった。もう一つは、「明星チャルメラ」しょうゆ味だ。当時としては珍しく、麺のかたまりが丸いのが特徴だった。自力で分かるのがうれしかった。そうして「食文化」ならぬ「触文化」を探求していった。

 今では、アルコール飲料の缶やジャムの瓶、ソースの容器などに点字が付いている。とはいえ、ビールも酎ハイも点字は「おさけ」とだけ表示され、ジャムやソースの種類は書かれていない。

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