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疑問積み残し…市場関係者の信頼は回復できるか 東証システム障害

システム障害による終日売買停止から一夜明け、取引が再開された東京証券取引所のボード=東京都中央区で2020年10月2日午前9時16分、宮武祐希撮影

 過去最大規模のシステム障害を起こした東京証券取引所は2日、通常通りの売買を再開した。過去にもシステム障害を繰り返してきた東証だが、全銘柄の売買を終日停止するという前例のない事態に、市場関係者の信頼は失墜した。再発はないのか。投資家への損失補償は行われるのか。疑問点をまとめた。

根本原因は特定できないまま

 東証によると、障害はシステム運用に必要な情報を記録する「共有記録装置(メモリー)」の故障が発端だった。2機のうち、一方に異常がある場合は、もう一方に自動的に切り替わるはずだったが、何らかの要因で切り替えができなかった。

 東証を傘下に置く日本取引所グループ(JPX)の横山隆介常務は1日の記者会見で「売買に影響がないような体制をしき、このような事象が起きないようにしていきたい」と話したが、なぜ切り替えが起きなかったか、現時点で原因は判明していない。

 東証は故障した機器を交換したほか、当面の対策として今回の故障箇所を人が常時監視すると決め、異常が発生した場合はすぐに手動で対応するマニュアルも作成した。東証はこうした対策で再発を防ぐことができると説明するが、根本原因が特定されていない以上、懸念は消えない。【釣田祐喜】

東証に賠償責任はあるか

 売買の終日停止で取引の機会を失い、「損失を被った」と考える投資家も少なくないとみられる。東証の賠償責任はどうなっているのか。

 東証の規定…

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