JR尼崎脱線 「これでようやく安心」 自死の息子しのぶ桜 母が公園に移植

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
移植した桜の木の前に立つ岸本早苗さん=兵庫県宝塚市御殿山の御殿山公園で2020年10月2日午後0時11分、中村清雅撮影
移植した桜の木の前に立つ岸本早苗さん=兵庫県宝塚市御殿山の御殿山公園で2020年10月2日午後0時11分、中村清雅撮影

 2005年に兵庫県尼崎市で発生した乗客106人と運転士が死亡したJR福知山線脱線事故で負傷し、約3年半後に命を絶った岸本遼太さん(当時25歳)の十三回忌に当たる2日、母早苗さん(76)=同県宝塚市=が自宅に植えていた、亡き息子をしのぶ桜の木を近くの公園に移植した。早苗さんは事故後の苦労を振り返り、「これでようやく安心できる」と胸をなで下ろした。【中村清雅】

 一人息子で京都市内の大学4年だった遼太さんは通学途中に脱線事故に遭い首を負傷。凄惨(せいさん)な事故現場を目撃して心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症し、就職活動ができなくなった。さらに翌年、父義彦さん(当時64歳)が釣り中の事故で亡くなって心の支えを失い、08年10月2日に自宅で命を絶った。

この記事は有料記事です。

残り546文字(全文876文字)

あわせて読みたい

注目の特集