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「核のごみ」と聞くと、初任地・青森での25年前の光景を思い出します。
1995年4月、フランスに処理を委託した高レベル放射性廃棄物を積んだ輸送船が、青森県六ケ所村の港に着きました。当時の県知事が「青森が最終処分地にならない確約がない」と言い出し、船の接岸を一時拒否。紛糾の末、翌日に「ガラス固化体」と呼ばれる核のごみが初搬入されました。固化体は高温です。花冷えの雨の中、トレーラーで運ばれる輸送容器から湯気が上っていました。
そんな経験ゆえか、私の核のごみに対する意識は、道内の一般の方とは違うかもしれません。北海道に最終処分場を造ってほしくない気持ちは分かります。ただ、「日本全国が拒否したら、青森はどうなるのか」と不安になるのです。
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