過去最大規模のシステム障害を起こした東京証券取引所は2日、通常通りの売買を再開した。過去にもシステム障害を繰り返してきた東証だが、全銘柄の売買を終日停止するという前例のない事態に、市場関係者の信頼は失墜した。再発はないのか。投資家への損失補償は行われるのか。疑問点をまとめた。
東証によると、障害はシステム運用に必要な情報を記録する「共有記録装置(メモリー)」の故障が発端だった。2機のうち、一方に異常がある場合は、もう一方に自動的に切り替わるはずだったが、何らかの要因で切り替えができなかった。
東証を傘下に置く日本取引所グループ(JPX)の横山隆介常務は1日の記者会見で「売買に影響がないような体制をしき、このような事象が起きないようにしていきたい」と話したが、なぜ切り替えが起きなかったか、現時点で原因は判明していない。
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