- Twitter
- Facebook
- はてなブックマーク
- メール
- リンク
- 印刷

ダイビングに挑戦することで障害を持つ子どもたちに自信をつけてもらおうと、さいたま市浦和区のNPO法人「アソマナ」は障害児向けにダイビング体験を例年夏行っている。代表の太田樹男(みきお)さん(54)は「チャレンジすることが重要。挑戦した経験が、将来の勇気の源になる」と話す。【中川友希】
「海はきれいで、水族館を泳いでいるようだった」――。9月12日、さいたま市浦和区で、身体障害者でダイバーの高瀬翔太さん(37)が約20人を前にダイビング体験を語った。新型コロナウイルス感染拡大の影響で体験会を開けなかった代わりに開催した。
高瀬さんはとび職をしていた15年前、工事現場で転落して頸椎(けいつい)を損傷し、車椅子生活になった。2009年に初めてダイビングをしたときは「自分でもできるんだ」と興奮。「ダイビングに出合わなければ、きっと引きこもっていた」という言葉がうそのように、会場には鹿児島・与論島などで撮影した海中の写真数十枚が展示されていた。
この記事は有料記事です。
残り710文字(全文1134文字)