<活字を楽しむ>
(守部喜雄著 いのちのことば社、1200円(税抜き))
司馬遼太郎の「竜馬がゆく」は学生時代に読んだ思い出の書だ。その後、いろんな局面で「龍馬ならどうするだろう」と思いを巡らすと、背筋がしゃんとなる気がした。高知に4年勤務し、龍馬はさらに身近になった。京都市上京区の河原町通沿いにある暗殺の地に行ってみた。幕末に思いを巡らすにはにぎやか過ぎた。
龍馬を斬ったとされる京都見廻(みまわり)組の今井信郎は、幕府に忠誠を尽くし、榎本武揚(たけあき)の反乱軍に加わって函館五稜郭(ごりょうかく)で新政府軍と戦った。敗戦後の取り調べで龍馬殺害を自白。西郷隆盛の介入もあって死罪を免れ、多くの旧幕臣らが謹慎生活を送った静岡に流された。
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