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コロナ禍「住民の命守る」(その2止) 仲間と手携え、前進

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 ◆ブラジル「残飯の少年」の夢

皆生き残るために

 新型コロナウイルスが世界的に猛威を振るう中、「危険性を軽視している」と批判されている国の指導者がいる。ブラジルのボルソナロ大統領もその一人。1日にはコロナ対策について「家の中に人々をとどめる必要はないと、私はいつも言っている」と発言。経済活動の規制を独自に実施している自治体を非難した。そのような大統領の意向に反し、感染防止のために奮闘する住民組織のリーダーたちの活動はあまり知られていない。

 電話口の声は沈んでいた。「消毒用のアルコール製品を買う余裕もないんです……」。ブラジル最大都市、サンパウロで外出規制が始まった今年3月下旬。「ファベーラ」と呼ばれるスラム街・パライゾポリスの住民組織会長、ジウソン・ホドリゲスさん(36)は切々と地域の窮状を訴えた。

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