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2019年10月の台風19号で、住宅に土砂が流れ込み3人が死亡、1人が行方不明となった丸森町の跡地に4日、慰霊のための石碑「鎮魂碑」が設置された。集まった遺族らは手を合わせて犠牲者の冥福を祈った。
亡くなった大槻利子さん(当時70歳)の長男、恵太さん(37)と利子さんの妹、天野民子さん(69)が発案した。当時、住宅には利子さんと母親の竹子さん(当時92歳)が暮らしていたが、台風で利子さんの妹、小野正子さん(同63歳)と夫の新一さん(同67歳)が避難してきていた。4人は土砂に巻き込まれ、正子さんの行方がまだ分かっていない。
設置された石碑を前に、恵太さんは「自分や親戚が来た時に思い出に浸れる場所になるといい。実家に来るように、またここに帰ってきたい」。天野さんは「もう1年だと思うと早かった。何とか(石碑として)形にでき安心した」と語った。【藤田花】