就労支援に「分身ロボット」活用 障害者が遠隔操作で案内業務 県庁ロビーで試行 /神奈川
毎日新聞
2020/10/5 地方版
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共生社会へ新たな可能性
移動が困難な障害者が自宅などから遠隔操作する分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」が、県庁のロビーで来庁者の案内業務にあたっている。県が掲げる共生社会の実現に向け、障害者の新たな社会参加や就労支援を目指す取り組み。県の担当者は「オリヒメの活用によって就労の新たな可能性が社会に認知されて、広がっていけば」と期待を寄せる。【木下翔太郎】
「すみません、医療課はどこにありますか」。9月下旬、県庁新庁舎1階のロビーで、来庁者役を務めた県職員が、入り口付近に設置されたオリヒメに話しかけた。オリヒメは、職員の方向にゆっくりと顔を向けると、「こんにちは。この建物の3階にあります」とはっきりとした声で答え、左手をあげて「左手エレベーターをご利用ください」と乗り場を案内した。
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