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わくわく山歩き 硫黄岳 見渡す限りの眺め

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硫黄岳の山頂が見え始めた頃=筆者撮影
硫黄岳の山頂が見え始めた頃=筆者撮影

 硫黄岳は、長野県と山梨県のほぼ境に連なる八ケ岳連峰にある。八ケ岳連峰は、南部に荒々しい山々が連なり、北部へ行くと穏やかな山並みと森と湖が現れる。南部に位置しながらも、たおやかな姿をしているのが、硫黄岳だ。

 つい先日、赤岳鉱泉をベースにして硫黄岳に登ってきた。山の肌が少しだけ色づいていた。

 なじみの道のりであっても毎回新鮮なのは、その眺めである。コメツガが疎林になり、西面から次第にダケカンバが現れてくる頃になると、木々のはざまから、南アルプスが見えてくる。やがてダケカンバの森も絶え、森林限界を越えると、ハイマツの向こうに阿弥陀(あみだ)岳、中岳、赤岳、そして大同心などの荒々しい西壁を従えた横岳が、堂々と姿を現す。一番右手にそびえる阿弥陀岳の肩の向こうには、南アルプスと中央アルプスの山々がくっきりと見えるのだ。この頃になると、さて稜線(りょうせん)の向こうには北アルプスが見えるだろうか、とドキドキする。

 そして、赤岩の頭という名前がついた稜線に飛び出ると、北アルプスが広がる。小さくとがった山は、あれが槍ケ岳だとはっきりとわかり、大きなギャップを成す大キレットから穂高連峰へと連なっている。

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