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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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続・沿岸南行記

「がんばろう! さんりく」から9年半 「地域の足」の重み 「命を守る」誓い胸に 岩手・久慈-野田

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久慈駅で団体客が乗った列車を見送る三陸鉄道の金野淳一さん=岩手県久慈市で2020年10月1日、和田大典撮影
久慈駅で団体客が乗った列車を見送る三陸鉄道の金野淳一さん=岩手県久慈市で2020年10月1日、和田大典撮影

 渡線橋の階段を上ると、天井に張られた鮮やかな大漁旗が迎えてくれた。久慈駅(岩手県久慈市)は、県沿岸を縦断する第三セクター・三陸鉄道の始発駅。東日本大震災から9年半となる9月11日、70キロ南の宮古に向かう1両編成に、運行本部長の金野(こんの)淳一さん(60)と乗り込んだ。

 2011年3月11日。津波は、三陸鉄道の線路や駅舎ものみ込んだ。だがわずか5日後、久慈駅から二つ先の陸中野田駅までの運行を再開する。毎日新聞は同26日、津波の爪痕が残る町で生き抜く人たちの姿を伝える連載「沿岸南行記」を始めた。スタートは久慈駅。当時先輩記者の取材に応じてくれたのが金野さんだった。

 <ヘッドマークに手作りの紙が張り付けられていた。「がんばろう! さんりく」>

 南行記1回目には、こうある。金野さんのアイデアだった。「あの時は、せっか…

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