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綾辻行人さん、新刊「Another2001」を語る 「懐かしい友人と遊ぶ感覚で書いた」

作家の綾辻行人さん=京都市東山区で2017年4月18日、小松雄介撮影

 綾辻行人さんの7年ぶりの新作長編「Another(アナザー)2001」(KADOKAWA)が刊行された。学園ホラーと本格ミステリーの融合として高い評価を受けた「Another」(2009年)、同「エピソードS」(13年)に続くシリーズ最新作。前2作の3年後、おなじみの「夜見山北中学」を舞台に、スケールアップした「災厄」が登場人物たちを襲う。

 夜見山北中の3年3組では、ある生徒の死をきっかけに「災厄」と呼ばれる現象が繰り返されるようになった。新年度になると同時に「死者」が生者のふりをしてクラスに紛れ込むことがあり、その年はクラスの関係者の死が相次ぐ。「死者」は誰なのか。どうすれば死の連鎖は止まるのか。生徒たちは、死の恐怖におびえながら、さまざまな対策を講じる。

 「2001」では「エピソードS」に登場した少年、想が「災厄」に立ち向かう。「『エピソードS』は最後の場面を決めずに書き進め、想が夜見山に引っ越して終わった。その時、(中学3年になる)3年後に大変な目に遭うのだろうなと想像が膨らんだ」と物語の着想を語る。

 続編について別の構想もあったが、そちらは「後回し」にして、14年秋に「小説 野性時代」で連載開始。執筆を「かつてなく難航した」と振り返る。長期休載を挟み、完結まで約5年。「これまで書いてきた、最後の最後まで全部伏せておいて――という作品とは構造から異なる物語。謎に頼らず、読者をどう引き込んでいくか悩みました」

メディアミックスで新たなファン層を開拓

 「十角館の殺人」(1987年)でのデビュー以来、本格ミステリーの旗手として活躍してきた綾辻さんだが、「Another」は漫画、アニメ、映画とメディアミックスされ、新たなファン層を開拓した。作中で「災厄」が始まると、ささいな事故が死をもたらすことから、日常のちょっとした不運やトラブルに対して、「Anotherなら死んでた」…

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関雄輔

2007年入社。福島支局、南相馬通信部を経て、12年1月から大阪本社学芸部。現在は舞台芸術と文芸を担当。学生時代はバックパッカーとして40カ国を旅した。

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