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香山リカのココロの万華鏡

ハンコ省略 善意を信頼? /東京

 新しく行政改革担当大臣になった河野太郎氏が「行政でハンコを廃止しよう」と要請した。これを受けて経済産業省は、約2000種類の手続きでハンコ、つまり押印を廃止する方向で検討していると明らかにした。

 ハンコはたしかに面倒くさい。病院の診療でも、処方箋を出したときもハンコ、患者さんに書類をわたすときもハンコと、1日何十回も押印する。いずれもいわゆる三文判だが、たまたま病院にあるものが欠けると、たいへんなことになる。薬局に「今日だけサインでもいいですか」と頼んだり、患者さんに「すみません、この書類、今日わたせないので後日、郵送します」と謝ったり。そのたびに「ハンコがなければなあ」と恨めしく思う。

 とはいえ、インターネットの通信販売で品物を買うときなど、「どうやって本人だと確認するんだろう」と心配になることもある。私の亡き父は本が大好きだったが「本をネットで買うのがどうしても信用できない。でも、便利なことはたしかだ。いや、でも……」と迷いながら通販サイトを利用していた。「どうせ買うなら信頼すればいいのに」と笑いながら見ていたが、直筆の署名やハンコになれた世代の人には、それがない世界は居心地…

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